よく人が言う「お金のブロック」とは何か?ちょっと考えてみよう。
「お金のブロック」という言葉はキャッチーであるためよく使われるが、その意味するところが、人それぞれで、ばらばらの解釈であるため、話がややっこしくなってしまう。
月収20万円の人が毎月30万円支出していればどうなるであろうか?あまり幸福な生活にはならないのではないだろうか?このような正常な金銭感覚でさえも「お金のブロック」という言葉に含まれている場合がある。
また、「お金は出せばいい」という法則がある。これは本当であるが、大前提は「喜びで払う」ということである。この大前提ができない人が多い。だから、ここまでの話で言うと、
お金のブロックとは、お金を「喜びで払えない」または「喜びで受け取れない」ことである。
では、なぜ、お金を喜びで払えないのか?喜びで受け取れないのか?
喜びで払えない原因は何か?
- お金は、払えば減るものである。
- お金は、自分から奪われるものである。
- お金は、自分には貯まらないものである。
- お金は、必要なものではあるが、多くの金額とはかかわらないほうがいい。
- お金は、不浄なものである。よって、必要最低限のかかわりでよい。
喜びで受け取れない原因も、喜びで払えない原因と、同じようなものだ。
では、なぜ多くの人に「お金のブロック」ができてしまったのだろう?
お金のブロックは、幼少の頃に無意識に近い概念で教育されたものだ。例えば親に「うちにはお金がないから、この○○は買えない」とか、「お金がないから〇〇できない」と言われた人は多いと思う。
これは、親が子供に忍耐を教える必要があると思ったときに、「自分で考えて、判断して忍耐する」という手順を「お金」という外部条件を使って手っ取り早く教育してしまった例である。
「お金」という掴みようがない大きい外部条件が人生の制限になっているという教育は、何かをあきらめてしまった大人のやってしまうダメな教育の典型である。悲しいかな、あなたも子供時代、親の悪意なき悪しき教育を受けてしまったのである。
では、どうすればよいのか?
まず、第一は、自分はお金に関してまっとうな教育を受けていないと自覚することである。
だから「お金のブロック」が顔を覗かした場合、「自分の感覚は間違っているかもしれない」と自覚し、そして、その間違った感覚を持つ自分を責める必要もないのである。
重要な点は、間違った感覚を持った自分を責める必要はないのである。ここを間違って、自分を責める人があまりに多い。あなたは親に間違った教育をされただけである。なので、自分を責める必要はない。
親も責める必要もない。なぜなら、親の親も間違った教育をされたのだから。
自分には「お金のブロック」というものがあると正しく認識できたら、それに対処していこう。(続く)